税理士の資格を取得するには、税理士試験の必須科目2科目と選択必須科目1科目、選択科目2科目の合計5科目に合格しなければなりません。
全受験者のなかで上位10%になると合格と言われていますので、かなり難関の試験です。
しかし、合格した科目は税理士になるまで有効なので、働きながら長い期間をかけて受験する人も多い国家資格です。
今回は、当事務所の税理士の本多祐介と勝俣孔太、試験勉強中のスタッフの尾関正に試験勉強について、仕事について聞きました。
 

自己紹介

__会計事務所勤務歴・受験歴・出身の順で自己紹介お願いします。

勝俣:会計事務所歴は12年で、税理士歴は2年です。受験歴は12年ほどです。
   出身は神奈川県の小田原です。ファリスの前は横浜の事務所で勤務していました。規模は30~40人ほどの法人の税理士事務所でした。

__ありがとうございます。本多さんお願いします。

本多:はい。会計事務所歴は13年で、税理士歴は3年です。受験歴は大学卒業すぐくらいから受験を始めたので12年ほどでした。
   出身は藤沢です。ファリスの前は横浜の事務所で2事務所。横浜の個人事務所4年半、そのあとは横浜の別の個人事務所で5年ほど勤務していました。

__藤沢、ジモティーですね!(笑)

本多:そうです(笑) ジモティーです!

__ありがとうございます。次尾関さんお願いします。

尾関:はい。会計事務所歴は2年半で、受験歴が6年です。出身は勝俣さんと同じ小田原です!
   ファリスの前は横浜の個人事務所で勤務していました。

__ありがとうございました。

ファリスの働きやすさ

__ファリスならではの働きやすいと感じる点はありますか?

本多:フルフレックスなところですね!
   用事があっても、午前がリモート午後は事務所みたいに柔軟に働けるのでとても強い点だと思います。

※フルフレックスとは・・・従業員が出勤と退勤時間を自由に調整できる働き方

勝俣:本当にいいですよね!以前は決まった定刻通りの勤務だったので、フルフレックスの働きやすさに感動しています(笑)
   子供もいるのでありがたいです!

本多:あとは、リモート勤務で事務所にいないときもあるのですが、チャットでの業務連絡も定着しているので、
   スムーズにコミュニケーションが取れています。ファリスに入った時ここも驚きました。

尾関:質問しやすい環境だと思います。いい意味で税理士だ!という感じの方がいなくて、わからないことをすぐ質問できています。

勝俣:ファリスでは、税理士+担当で打合せや訪問をするので心強いかと思います。

本多:2人いるとわからないことをすぐ質問できて、共有して、 あっこんな考えもあるのか!と勉強になることがたくさんあります。

税理士試験の合格までの道のり

__税理士試験は暗記が大変な試験だと吉井代表からお聞きしましたが、具体的にどのような方法で試験勉強に取り組んでいたのでしょうか。
  とくに大量の暗記をどう乗り越えたかについてお聞きしたいです。

勝俣:暗記は最初に教材を読んでから、口に出して覚えていましたね。
   あとは、ずっと椅子に座って勉強するのが耐えられなかったので、 途中歩きながら勉強もしていました。

__2人はどのような方法で勉強を?

本多:税理士試験は暗記と計算に分かれますが、暗記については私も教材を読んで覚えていました。
   そのあと、覚えたことをアウトプットして間違えたら、また教材を読んで復習していました。
   それを繰り返していたら、試験に合格できるようになりました。
   計算については、問題を繰り返し解いていましたね。

尾関:私はどちらかというと、教材を読んで覚えるよりかは、手で書いて覚えるほうかもしれません。
   覚えたことが理解出来ていても、実際に文章にして書いてみようとすると途中で手が止まってしまいます。
   本試験も筆記試験ですので、ある程度書くことに慣れていくことが、
   試験に合格する上で重要なポイントになるかと思います。

__勉強方法は様々なアプローチがあるんですね。
  勝俣さんと尾関さんは国税徴収法に合格されていますが、勉強時間はどのくらいだったのでしょうか。
  ネットの情報だと150時間程度で合格できると書いてありますが、それは果たして本当なのでしょうか。

尾関:私は1000時間ぐらい勉強しましたね。

勝俣:たまに0時間の日もありましたが、1日平均4時間くらいは勉強していました。
   私の場合、国税徴収法がラスト1科目だったので、とにかく根性で合格しましたね。

__ネットの情報よりもはるかに時間が必要なんですね。試験を経験していく中で、報われなかった年が必ずあるかと思いますが、
  どのようにしてモチベーションを保つようにしていたか教えてください。

尾関:出来なくてもクヨクヨしないことですね。
   予備校の答練で点数が悪くても、本試験で出来ればいいやと思うようにしています。
   とは言っても、少しは落ち込みますが、出来なかったところをまた覚えればいいやと思って、勉強するようにしています。
   仮に試験に落ちたとしても、「勉強時間が足りなかったな。また頑張ろう」と客観的に捉えるようにしています。

__税法ではかなりのボリュームの文章を記述する必要があると聞きますが、おすすめのペンを教えてください。

勝俣:エナージェルを使ってました。ずっとジェットストリームを使ってて、後からエナージェルを知ってそれに変えました。
   このペンを使えば、まあ合格できる(笑)

__そういうジンクスはありましたか?

勝俣:ジンクスはないですね(笑)

__例えば必ず黄色い靴下履くとかないですか?

勝俣:落ちた回数が多いから、ジンクスなんてないです(笑)嫌な方のジンクスになっちゃいますよね。

本多:僕の父も税理士試験受験経験者で、その時に書きやすい、後ろにプラスチックの羽が入ったペンがあって
   それで書いていましたね。
   名前は全然わからないですけど、一本500円から1000円くらいで、少し高めのペンだったと思います。

尾関:僕は太めがいいのです。結構力いっぱい書くので、腱鞘炎になるんですよ。なので太めのペン。
   100円で買ってます、基本的には。
   3色ボールペンみたいな太いので、そうするとあんまり手首の負担はないというか、
   いいのかなと思って、使ってますね。

__本多さんは3科目合格後、大学院へ進まれて税理士へ合格されたレアケースだと伺いました。

本多:そうですね。昔はレアケースと言われていましたが、今では一つの手段として受け入れられているパターンかと思います。
   また、雇用保険へ加入して稼働していれば、給付金が支給されます。その給付金を学費に充てることができてとても助かりました。
   しっかりと準備をすれば資金面での不安はずいぶん少なくなるのではないかと思います。
   大学院は2年間通い、論文を提出することで科目合格と同じになります。

__なぜ大学院へすすまれたのですか?

本多: すでに3科目合格していたのですが、そこから働きはじめてしまったので全然勉強がすすめられず、
   合格もできず…そのまま3年くらいたってしまいました。
   自分の性格上、働きながらでは受からないな!と思ったので大学院へすすみました。もともと大学院で勉強できることは知っていました。
   税理士科目免除というのですが、その合格方法では大手で働きづらくなるという噂を聞いていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。

__大学院へどのように入学されましたか?

本多:入学試験と面接を受けました。

__大学院ではどのような生活でしたか?

本多:終日通学ではなく、平日の夜と土日の通学でした。
   通常に勤務は続いていたので朝9時~夜8時まで働いて、
   そのあと学校へ行く生活を続けていました。大学での勉強はすごく楽しかったです!

__卒業はどのようにできるのですか?

本多:論文を提出します。自分でテーマを決めて卒論を作成します。もちろん教授が添削をしてくださいます。
   1年半くらいはかかるかなと思います。
   私の論文テーマは法人税法の債務確定基準でした。
   大学院への進学は昔はレアなケースだったかもしれませんが、今では結構話を聞きます。
   税理士を目指すひとつの道として選択肢にあってもいいのではないかと思います。

__勝俣さんの合格までの流れを教えてください!

勝俣:新卒で一般職へ入社し働いていましたが、退職し、その後3年間勉強をして簿記論・財務諸表論・消費税法の
   3科目に合格しました。会計事務所でアルバイトもしていました。
   3科目合格後、会計事務所に就職して勉強と業務を平行していたのですが、なかなか勉強が進まず…
   何年か経って残り2科目に合格しました。
   最後の1科目がなかなか合格できず、これではいけない!と思いファリスに転職してきました。
   勉強時間を確保し、無事に5科目目に合格することができました。
   ファリスはフレックス勤務で勉強時間の確保がしやすくとても助かりました。
   丁度、子供も幼かったので体調不良とかで時間をとられる事も多かったのですが、
   ファリスは在宅勤務ができたり、通勤時間が短くなったこともあり、
   今までの積み重ねと、最後頑張れたタイミングが合格に繋がったと思います。

__尾関さんはどのような経緯で税理士を志したのでしょうか?

尾関:前職が工場勤務だったのですが、品質管理などの資格を取得していくなかで
   簿記2級を取得することができました。
   簿記を勉強していく中で、税理士という職業を知り、自身の今後のライフプランを考え、
   税理士を目指すことにしました。
   会計事務所へ転職するために、まずは科目合格を目指しました。合格出来たら、転職しよう!と決めて、
   勉強をはじめて2年目で2科目合格することができたので転職しました。

__どの科目を合格されたのですか?

尾関:財務諸表論と国税徴収法です。

__その後の流れを教えてください。

尾関:無事に会計事務所へ転職することはできたのですが、より働きやすい環境を考えてファリスへ転職しました。
   転職のタイミングで簿記論を合格し、ファリスへ入職してから消費税法を合格することができました。
                      現在はあと1科目、所得税法の合格を目指して頑張っています!

税理士を目指す理由

__本多さんが税理士を志した理由はなんですか?

本多:父が税理士だったため 、一緒に働きたかったからです。
   独学で簿記2級を合格できたので、そこで税務に興味が出て
   税理士試験を受けてみることになりました。
   公認会計士か税理士か迷いましたが、自分の得意なこと、できそうな事を考え、
   税理士受験へと進みました。
   公認会計士は監査が主で、それよりも税理士は支援業に近しいと思い、税理士を目指しました。

尾関:税理士業務の魅力は何ですか?

勝俣:税理士業務の魅力は、お客様の悩みに寄り添って、問題解決をサポートできることです。
   会計事務所で働くことは税に関しての知識が身に付き、生活をする上での強みともなります。

尾関:税理士になってどう変わりましたか?

勝俣:自身に大きな変化はなく、どちらかというとお客さまからの期待される役割が変わったと感じています。

税理士法人ファリスの求人に応募する方へメッセージ

勝俣:ファリスは働きやすい事務所だと思います。
   また、税理士と一緒に仕事を進めていくことができるというのは会計事務所として珍しいかもしれないので、
   一緒に頑張りながら税理士を目指していってもらえればなと思っています。
   税理士を目指していない方も、お客様との信頼関係を築きやすい仕事になるので、やりがいを持って働いてもらえると思います。

本多:ぜひ興味があれば、挑戦して頂ければと思います。業務に試験に頑張っている皆さんがいます。一緒に頑張りましょう!

尾関: 色んな方が税理士受験を目指している職場です。また、税理士受験以外にも様々な勉強を進めている方がいます。
   皆さんと切磋琢磨することができ、励みになる環境です。その中で、ある程度自分の時間を確保しながら、勉強の時間を確保し、
   みんなで共有しあって、お互いに結果を喜びあえたらよいなと思っています。
   ご応募お待ちしています!

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